機械加工・量産品の例ATTENTION
これは、出雲屋への修理依頼をいただいた品です。(他社製作の製品)類似品について、一般の方では、真偽の判断が難しいと思います。購入前には、是非一度、出雲屋ショールームにご来店下さい。

(金具を取り洗った後の状態) 外観は立派な胴丸型総桐たんすに見えます。

衣装盆を入れ込む内部を見ても素人の方には内部にベニヤ(合板)が使ってあることなど全く分かりません。

例えばたんすの天板をはずしてみると 総桐たんすと思っていたのに・・・ しかもカラーボックス並みのダボ構造、側板も同様のベニヤ(合板)の張り合せ構造です。

天板と側板が組んであるので桐の一枚板を使ってある本物と思っていました。ですが、よく見ると重ね木の部分で張り合わせの部分が隠してあります。

桐板だと思っていると、(ベニヤ)合板に桐の薄い板(シート)を張ったものでした。クギは「木クギ」ではなく、よく見るとプラスチック製のものが使われていました。

このような製品では総桐ではないので、本来の特長である湿気やカビから着物などを保護することもできませんし、万一の火災の時にもすぐに火が回ってしまいます。 又、再生(洗い・修理)なども難しい(できません)。伺ったところ、100万円以上で購入されたそうです。皆様に本物を見極めて間違いのない品をお選びいただきたいと願うばかりです。